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2017/10/15

新潟県の教育水準も危機?

No.003

ダイエープロビスニュースダイエープロビスからお届けする建設業に関わるニュースなど様々な情報をお届けいたします。

1. 世界大学ランキングにみる日本の凋落

2017年9月5日に、イギリスの高等教育専門誌が発表した「THE世界大学ランキング」によると、世界の大学ベスト200にランクインした日本の大学は、東京大学(46位、前年39位 ↓ )と京都大学(74位、前年91位 ↑ )の2校のみでした。

中国は北京大学(27位)、清華大学(30位)他、合計7校ベスト200にランクインしています。アジアの大学ではシンガポール大学(22位)、香港大学(43位)、香港科技大学(44位)も東大を抜いています。日本経済の低迷と連動して日本の大学のレベルは下がっているようです。

2. 初等教育のレベルはトップクラス

日本の学力順位と平均得点の推移日本の教育レベルは、義務教育制度が充実している初等教育では世界一です。グラフはOECD参加35カ国の中で日本の小学生の学力の推移を示すものですが、総合的な学力は日本がトップクラスといえます。

グラフ出典:

3. 日本の高等教育のレベルはなぜ低いのか?

日本の教育の問題は、初等教育はトップクラスなのに、高等教育になるとレベルダウンしてしまうところにあります。いくら初等教育が充実していても高等教育のレベルが低くては、世界で活躍する多数の若者を輩出することや新しい技術やビジネスを生み出す力が弱いことになります。

日本の高等教育が伸び悩んでいる大きな原因は、日本が大学に税金をあまり投下していないことにあります。初等教育が無償でも、大学の学費は異常なほど高く、富める親の子でない限り満足に高等教育を受けられないという現実があります。OECD諸国の中で、GDPに占める教育に対する公財政支出の割合は、日本は3.5%でOECDの平均4.8%を下回っており、ハンガリー、チェコに続くワースト3なのです。

4. 新潟の教育投資の課題

新潟県のNo.1大学である新潟大学の世界レベルですが、今年の世界ランクは前年の 601位~800位から 801位~1,000位のグループへランクダウンしています。また、今年行われた司法試験の合格者が 9月12日に発表されましたが、新潟大学法科大学院は、合格者はわずか一人で、合格率も 4%で 74校中 60番という結果でした。

新潟大学の入学時のレベルはそれなりに高いのですが、大学の評価が低下しているという事実は由々しき事態といわなければなりません。地域の真の振興には公共事業投資も必要ですが、それ以上に大切な投資は教育投資であり、その核とすべきは高等教育投資でなければなりません。新潟の振興にとって最も重要なことは、有能な人材の蓄積です。

そのためには、新潟の高等教育機関に対する公財投資を積極的に行う必要があります。新潟大学法科大学院に全国から優秀な人材が集まるようでなければなりません。

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