新潟動物画像診断センター
近年の動物医療は高度化し、MRIやCTをはじめとする画像診断のニーズが高まっています。
しかし、新潟を中心とした県内の近隣地域には画像診断に対応した二次医療専門の施設がなく、関東等の大学病院や民間医療施設に頼らざるをえない状況でした。
そんな中、新潟動物画像診断センターは新潟県内初となるMRIとCTを持つ、二次医療専門動物病院として土地の選定からお手伝いをさせていただきました。
新潟動物画像診断センター様 Web Site
https://www.niigata-aic.com/
- 所在地
- 新潟県長岡市喜多町
- 構造・規模
- 木造平屋建
- 延床面積
- 149.50㎡
- 竣工年
- 2012年
施主様の思い
「動物病院としては新潟県初のMRIとCTを備え、将来的には放射線治療も視野に入れた病院にしたい」との話を、弊社の今までの動物愛護の活動がご縁で相談をいただきました。
併設して放射線治療も将来的には実施したいとのご要望もあり、発展性を鑑みた施設建設も視野に入れながら、放射線を扱う施設を建設するための専門知識及びノウハウが要求されました。
担当の思い
施設運営をきちんと考えること
ドクター(獣医師)1人での施設運用のため、平面計画はドクターが普段いる操作室と処置室を中心に設置、使いやすさと動線を重視した平面計画としました。
専門の技術を学ぶこと
MRIとCTの建築側の床面・壁面・天井の仕様は特殊になり、特にMRIの本体装置が重量が8t程度になるため、床荷重を直接支持地盤に均等に荷重をかける構造を採用。壁や、天井には銅箔をサンド。部屋全体をシールド加工して電磁波を遮断しています。
MRIやCTなどの設置には専門的な部分が多いため、医療コンサルタントとのやりとりを通して、設計面での必要事項をクリアにしていきました。施工的にも木造である当施設に大型の重量物を設置することを考え、かなりハイレベルな要求をクリアしております。
医療施設などには専門性の高い装置の設置などのために適切な設計施工と的確な判断が要求されますが、建築の部分に関してのプロ意識を忘れずに諸問題を的確に分析してチームで対応することが当社の強みであることを改めて感じたプロジェクトになりました。