農地地下水位制御システム「FOEAS」施工
農業用水位調整のシステム施工に携わらせていただきました。
FOEASは水田利用時と畑作利用時、同じ圃場の地下水位を変え、
1枚の圃場で稲作と畑作を可能にする新しいシステムです。
水位を適切な位置に保つことにより、作物の出芽率の向上や青立ち防止、生育期の窒素固定の大幅な固定を可能にし、収穫量の向上を目的に全農様により県内2例目となる試験施工を当社にて実施させていただきました。
- 所在地
- 新潟市南区味方
- 構造・規模
- 0.6 ha
- 竣工年
- 2017年
- 発注者
- JA全農にいがた様
施主様の思い
稲作の担い手が少なくなっている中、畑作への転換の手助けをすべく、今後全国的に展開を進めていく事業として考えている。施工事例の少ない中、この施工をしない畑との収穫量を同時に比較しながら行い、普及ためのテストケースとして、しっかりとした施工をご依頼頂きました。
担当の思い
試験に望むということ
FOEASの新規性とその効果をこの実証試験で比較するということに望む。
その施工に関しては、精度を高める必要があると考えました。
埋設する管の深さ、距離。幹線パイプの他に支線パイプや1M間隔の補助孔の設置。水位制御器や給水バルブをはじめ、洗浄器導入パイプの専用継手の設置、洗浄ノズル挿入口の配管。気をつけて施工しなくてはならない装置もあり、その精度が正しく出ないことには、この検証実験もうまくいくはずがない。
このFOEASの検証は既に行われ、明確な効果が謳われ、実証されている分、施工ミスは許されないことを強く感じ、施工に望みました。
初めての施工
初めての試み、様々なところで手間取ることが発生した。早朝から現場での試行錯誤を繰り返し、安定的な方法を模索し。工期を伸ばすことなく施工を終えることができたが、今までの経験を応用するということの重要さを痛感した事例となりました。